肝斑(かんぱん)とは
肝斑は炎症性のシミで両頬①、両眉上外側②、鼻下③に左右対称に現れます。妊娠や月経不順などホルモンバランスの変化、強い日焼けなどが原因です。特徴的なものは別として、形成外科専門医や皮膚科専門医でも診断が難しいのが肝斑で、気をつけて治療しないと悪化することがあります。
肝斑の基本的治療は炎症を抑えることなので、内服薬による治療が必須です。
左右対象に現れる肝斑(かんぱん)
ピックアップ症例写真
施術名
【美白内服治療】肝斑(かんぱん)
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Before |
After (7カ月後) |
After (1年4カ月後) |
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After (7カ月後) |
After (1年4カ月後) |
肝斑(かんぱん)について
肝斑で気をつけるべきこと
× 日焼け
日焼けは皮膚に炎症を引き起こします。
× こする
お化粧やスクラブ入りの洗顔、タオルでゴシゴシこする、ピーリング入りの化粧品などは皮膚に強い刺激を与え炎症をさらにひどくして、肝斑を悪化させます。
△ フォトフェイシャル治療
フォトフェイシャルの単独での治療は軽い炎症を引き起こす可能性があります。
当院ではフォトフェイシャルを受ける前処置(プレ処置)としてトランサミンなど抗炎症作用のある内服薬治療を行います。
肝斑は自分で診断してはいけません
「自分のシミは肝斑だと思います」と自己診断して、すでに市販の内服薬などを使用して来院する患者様が非常に多く見られます。しかし肝斑の診断は形成外科専門医、皮膚科専門医でさえ難しいものです。くすみや老人性色素斑の下に隠れている、いわゆる“隠れ肝斑”もありますし、また肝斑とほぼ同じように両頬に左右対称にできる後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)、そばかす(雀卵斑)などと見間違う場合もあります。それらは肝斑と全く治療が異なります。当院は肝斑の疑いがあれば、肝斑の治療を優先して行います。
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
成人の両頬に左右対称に現れます。そばかす(雀卵斑)より大きめの青みがかった褐色の班点のようなシミで、肝斑のように連なったびまん性のシミではなく、5~6mmが独立して存在します。髪の生え際や眼瞼、鼻翼部にも見られるところが肝斑と異なります。
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
そばかす(雀卵斑)
早ければ5~6歳から両頬部、鼻、手背、上腕、背中などに生じる数mmの茶褐色の色素斑です。遺伝的な要因で発生し、紫外線の影響で濃くなる場合が多いので、日焼け対策が必須です。白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。
そばかす(雀卵斑)
◆肝斑の各種治療
※写真はイメージです
肝斑は非常に治りにくいシミで、治療期間が長期に渡ることが多いでしょう。「早く治したい」と安易にフォトフェイシャルやレーザー治療を行うと、肝斑の悪化を招きます。
肝斑の治療は内服治療が基本で、薬の効果が現れるまで数カ月を要します。内服治療に抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、根気強く内服を続けることで肝斑は薄くなっていきます。
当院では、トランサミンなどの抗炎症剤をまず内服し、肝斑の炎症を抑える治療を行います。
美白内服セット
この基本3種類の内服治療は、当院の院長が十年以上前から処方しており、一切レシピを変えていません。副作用の報告はほとんどなく、基本的に多剤との併用も可能です。肝斑の内服薬はクリニック、医師によってレシピが異なり、効果の違いもあるようです。
※妊娠中、授乳中、脳梗塞、心筋梗塞の既往歴がある方には処方できませんのでご了承ください。
※内服治療は1日2回を最低2カ月続け、それ以降は色調の改善を確認しながら減らしていきます。内服治療単独で他のシミが取れるなど、過剰な期待はしないようにしてください。
【美白内服薬のリスク・副作用・合併症】
更なる改善治療
フォトフェイシャルm22は弱い炎症反応を起こすため、内服薬を使用せずに行うと肝斑を悪化させる可能性があります。
内服治療を前(プレ)治療として行い、数カ月経過した段階から可能です。 肝斑以外のくすみ、シミ、肌改善などを行います。

フォトフェイシャルm22

2025.4.23 更新
「左右対称にぼんやり広がるシミが気になる」
そんな方は肝斑(かんぱん)の可能性があります。
【アメーバブログ】https://ameblo.jp/hills-beauty/entry-12895994806.html
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症例解説
目の下から頬にかけて左右対称に現れる炎症性のシミ、肝斑(かんぱん)の症例です。美白内服薬を服用し、1年4カ月が経過しました。肝斑が薄くなり、くすみも改善されてきています。