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鼻中隔延長術 鼻中隔延長修正・再建術

施術カテゴリー

鼻中隔延長について

鼻中隔延長は鼻を構成する柱(鼻中隔軟骨)を延ばす手術です。正面と側面から見て、鼻柱の付け根が小鼻の付け根より頭側にある場合に有効ですが、適応を誤ると将来的に鼻が曲がる可能性があります。事前に適応があるかどうかしっかりと確認することが大事です。

鼻中隔延長

症例写真

施術名鼻尖形成術;鼻尖縮小術+耳介軟骨移植による鼻中隔延長

施術前正面 6カ月半後

Before

After (6カ月半後)

症例解説

正面から見ると鼻孔が見えすぎています。斜位や側面から見ると明らかに短鼻で、下からは皮膚が厚く鼻孔は小さく見えます。また鼻尖と両鼻翼との境界が不明瞭です。
「鼻先を下げ、鼻の穴を見えにくくして欲しい」というご希望でした。

◆リスク・副作用・合併症

鼻尖形成(鼻尖縮小+耳介軟骨移植術):オープン法

内出血、腫脹、感染、鼻尖が硬くなる、アップノーズ・ダウンノーズ・ ピンチノーズ・パロットノーズ・ポリービーク変形など鼻尖の形態異常、 鼻孔の変形・左右差、鼻尖と鼻翼の間の溝が強調される、軟骨の吸収、軟骨の位置異常(ずれ)、傷の哆開(しかい;傷が開く)、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ可能性がある)、瘢痕拘縮(引きつれ)、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、テープかぶれ、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。また軟骨採取部は耳介後面に傷跡が残る、耳介の感覚鈍磨、疼痛、外耳道の変形などが考えられます。

鼻中隔延長術・鼻中隔延長修正術

内出血、腫脹、感染、鼻閉、鼻中隔穿孔、鼻先が硬く豚鼻ができなくなる、 アップノーズ・ダウンノーズ・高すぎるなど鼻尖の形態異常、鼻孔の変形・左右差、鼻中隔弯曲、軟骨の吸収、軟骨の位置異常(ずれ)、傷の哆開(しかい;傷が開く)、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ可能性がある)、瘢痕拘縮(引きつれ)、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、テープかぶれ、修正術の場合は修正前より悪化する可能性がある、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

*耳介軟骨採取部は耳介後面に傷跡が残る、感覚鈍磨、疼痛、外耳道の変形など

*鼻中隔軟骨採取部は鼻中隔の強度が落ち、将来曲がる可能性がある、鼻閉など

*肋軟骨採取部は胸に傷跡が残る・目立つ、胸郭の変形、気胸、心タンポナーデなど

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承ください。

料金

鼻中隔延長 耳介軟骨移植 ¥770,000
鼻中隔延長 肋軟骨移植術 ¥880,000
鼻中隔延長修正 ¥880,000
鼻中隔延長修正 耳介軟骨移植 ¥990,000
鼻中隔延長修正 肋軟骨移植術 ¥1,100,000

※肋軟骨移植術の場合、全身麻酔代(¥110,000)が別途かかります。

鼻中隔延長術の概要

鼻の構造を家でたとえると…

鼻中隔軟骨を使用して延長(特に皮膚が厚い場合)の例え

鼻中隔軟骨は家の柱に当たり、鼻の形態を維持している重要な組織です。鼻中隔延長では、この柱自体(鼻中隔軟骨)を中抜き(採取)して延長する方法、あるいは柱自体(鼻中隔軟骨)は温存して別の材料(耳介軟骨、肋軟骨、人工物)で補強して延長する方法があります。なお人工物のPCLプレート(吸収性プレート)を補強に使う施設もありますが、長期経過による“曲がらない”というエビデンスが確認されているわけではないため、当院では使用していません。

鼻尖の構造イラスト

鼻中隔延長のイラスト

適応

鼻尖のACR

1. 皮膚が厚くない、皮膚がやわらかい

※皮膚が厚く硬い場合は、持続的(長期的)に鼻中隔軟骨に大きな負荷(緊張)がかかって曲がる(崩れる)可能性が高くなるので、お断りする場合があります。自分では判断せず、必ず診察をお受けください。

2. 正面から見て、鼻柱部分が内側に入り込んでいる、
ACR:alar-columellar relationships(=イラスト参照)が上に凸の三角形

※ACRが上に凸の三角形が軽度、もしくは三角が形成されず直線の場合、鼻柱を指で押してすぐに硬い組織(鼻中隔軟骨)に触れれば、耳介軟骨での延長が望ましいでしょう。

3. 側面から見て、鼻柱と口唇を形成する角度が90度以下

4. 鼻中隔延長後のトラブル(延ばし過ぎ、異物で延長された、鼻先が下に向きすぎたなど)の修正・再建

鼻中隔延長手術のイメージと使用する材料

鼻中隔軟骨を使用して延長(特に皮膚が厚い場合)の例え

どの素材を使用しても無理な延長をすれば突き破るというリスクの例え

当院では、皮膚が厚くなくやわらかい症例に対して鼻中隔延長を行います。皮膚が厚く硬い場合、延長後に柱(鼻中隔軟骨や補強した鼻中隔)にかかる負荷(図A:屋根に大雪が積もった状態)が大きくなります。そのため柱(鼻中隔軟骨や補強した鼻中隔)が曲がることがあるのです。また屋根だけが崩れ、柱が屋根を突き破ってしまう(図Bのような状態:長期的に皮膚に負荷がかかり、移植した自家組織が飛び出してくる)こともあります。

素材(柱)の強度の図

延長に使用する柱の材料(耳介軟骨、鼻中隔軟骨、肋軟骨)はそれぞれ強度が異なります。一番強度が強いのが肋軟骨で、一番弱いのが耳介軟骨です。
鼻中隔軟骨は真っ直ぐで、耳介軟骨よりも強度はあります。しかしもともと鼻中隔延長が必要な症例は、鼻中隔軟骨が小さい場合が多く、このような場合に延長材料として鼻中隔軟骨を使用すれば、細い柱(鼻中隔軟骨)を中抜き(採取)して補強することになり、土台が安定しません。たとえば地震が起こっても、柱が太くて強固であれば大きな揺れでも家が崩れることはまずありません。しかし柱を中抜きして延長すれば、大きな揺れによって家は崩れてしまうでしょう。
このような理由から、当院では鼻中隔延長には細い柱である鼻中隔軟骨ではなく、耳介軟骨もしくは肋軟骨を原則として使用します。
なお肋軟骨は肋軟骨自体が曲がる習性を持っています。そのため肋軟骨の中心部、あるいは外側部分を2枚重ねて使用するなど工夫して延長しています。

*鼻中隔軟骨を使用して鼻中隔延長を行う条件は、鼻中隔軟骨がもともと大きい場合や、胸に傷が残ることが絶対に嫌だという場合です。

方法① 鼻中隔延長 初回手術

手術はオープン法で行います。耳介軟骨移植による鼻中隔延長は局所麻酔で行いますが、肋軟骨もしくは鼻中隔軟骨を採取する場合は、全身麻酔(麻酔科専門医・指導医による)で行います。

 鼻中隔に移植する軟骨を採取します。原則採取する軟骨は、耳介軟骨(両側から採取する場合もあります)もしくは肋軟骨を選択します。鼻中隔軟骨は軟骨自体が大きく、余裕がある場合のみ採取します。

採取する軟骨について

◆耳介軟骨;左右どちらかの耳甲介軟骨(耳の裏側を切開)を使用します。

◆肋軟骨;成人は骨化していることが多く、肋軟骨の6~8番のうちのいずれか1本を採取し、切開線は3~5cmになります。

◆鼻中隔軟骨;そもそも鼻中隔延長が必要な場合は、鼻中隔軟骨が小さいことが多く、強度を維持するために採取できる量は限られています(鼻中隔軟骨の前方は最低でも1cmは温存します)。

 オープン法に準じて鼻柱、左右の鼻の中からアプローチし、軟骨側に皮下組織をつけて剥離します(皮膚側に近い場所を薄く剥離しすぎると、血流障害から壊死を引き起こすこともあるので注意が必要です)。

 余分な皮下組織(脂肪)を除去して両鼻翼軟骨内側脚の間を剥離し、鼻中隔軟骨を露出してさらに剥離をすすめます。左右の鼻中隔の粘膜を損傷しないように慎重に行います。

 採取した軟骨(耳介軟骨/肋軟骨/鼻中隔軟骨のどれか)は、鼻中隔軟骨をはさむようにオーバーラップさせ、固定します。

 最後に鼻柱部、鼻の中の切開創をナイロン糸で縫合します。抜糸は術後6~10日目に行います(抜糸の時期は医師の判断によって異なります)。

方法② 鼻中隔延長 他院修正・再建手術

鼻中隔延長の他院修正では、延長されている材料により術式が異なります。できるだけ正確な情報(延長されている材料は何か、鼻中隔軟骨は温存されているか否か)を事前に確認しておいてください。カルテなどがあれば、より正確に判断できます。

1. 鼻中隔軟骨が温存されている場合(人工物による延長)

人工物で延長されている場合は将来の感染や曲がりを考慮し、抜去を推奨しています。代わりに自家組織による延長を行います。

2. 鼻中隔軟骨が温存されている場合(自家組織による延長)

長すぎる場合は自家組織を削って延長量の調節や、延長する方向を変えることもできます。自家組織が再利用できる場合は利用します。

3. 鼻中隔軟骨が温存されていない場合

非常に難しくなります。肋軟骨による補強、あるいは再建が第一選択になります。人工物で延長されていて除去することで崩れる可能性がある場合、除去しないケースもありますのでご了承ください。

*鼻中隔延長は鼻中隔軟骨が温存されているか否かで、修正・再建時の難しさ、術後の経過・形態に大きく影響します。鼻中隔軟骨が使用されている場合、全部除去すると鼻が崩れてしまうため、術前の計画を綿密に立てる必要があります。

よくある質問

術前準備・術中確認・術後固定

  • ・前日に両側鼻の毛を短くカットしておいてください。
  • ・局所麻酔で行う場合、患者様に直接、鼻尖部の形態・延長量を確認していただきます。確認のポイントは正面から見た時にACRが下に凸の三角形になっているか、横から見て鼻柱と口唇の角度が90度以上になっているか、です。
  • ・血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は術後2~3日は避けてください。
  • ・原則テーピング固定(直後)を行いますが、ギプス固定は行いません。理由は可圧迫になりすぎて鼻の形態が変化する、皮膚壊死を起こす可能性があるからです。
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before after曽鼻尖縮小直後 カラやヘッシブを貼り付け
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レティナ レティナ レティナ
  • 1. BEFORE
  • 2. AFTER:手術直後
  • 3. 創傷被覆材(カラヤヘッシブ)の貼り付け
  • 4. テープ固定① 鼻尖縮小を行っているので、中央に引き寄せるように横固定
  • 5. テープ固定② 右から中央の鼻稜を超えて引き寄せるように縦固定
  • 6. テープ固定③ 左から中央の鼻稜を超えて引き寄せるように縦固定

※鼻尖部のテープ固定は、原則1週間行います。

※医師がテープ固定の延長が必要と判断した場合は、24時間あるいは夜間のみ固定を行うことがあります。

よくある質問

将来、鼻が曲がってしまうリスクはある?

鼻が曲がるリスクはあります。

リスクはあります。鼻中隔軟骨を温存しているか、無理な延長をしていないかなどによって、リスクの程度は異なります。皮膚の厚さ・硬さによっても左右されます。

延長材料として、人工物や保存軟骨はダメですか?

当院では取り扱っておりません。

日本や韓国ではPCLプレート、オステオポールなどの人工物、屍体からの保存軟骨を使用している施設があります。しかし長期的なEBM( Evidence- based Medicine:根拠に基づく医学)が認められていないこと、鼻を構成する基礎の部分に人工物や保存軟骨を使用することの安全性の問題から、当院では取り扱っておりません。

ドクターメモ

鼻中隔延長で失うもの

一番は鼻本来のやわらかさです。特に肋軟骨を移植した場合、鼻中隔が太くなり、鼻本来のやわらかさが失われるため、豚鼻(指で鼻先を押し上げること)ができなくなります。人によっては、この“やわらかさを失う”ことが気になるかもしれません。 肋軟骨よりは耳介軟骨の方がやわらかいため、少しでも動きを出すならば、耳介軟骨を使用して延長量を軽度にしておくほうがよいでしょう。

肋軟骨採取の注意点

肋軟骨は肋軟骨膜で覆われているため、軟骨膜を温存し採取します。軟骨膜を温存すれば、軟骨は再生されます。
また採取時の重篤な合併症である気胸は、乱暴な操作により肋軟骨膜が破れ、肺の間に空気が入り込み、肺が膨らまないことで起こります。気胸時にはドレーン(入り込んだ貯空気を外に出す)を留置して、約2週間換気する必要があります。当院の院長は小耳症手術で普段から肋軟骨を採取しており、このような気胸の確率は、4年で約1000本採取するうち1例起こるか起こらないかの確率です。

リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、感染、鼻閉、鼻中隔穿孔、鼻先が硬く豚鼻ができなくなる、 アップノーズ・ダウンノーズ・高すぎるなど鼻尖の形態異常、鼻孔の変形・左右差、鼻中隔弯曲、軟骨の吸収、軟骨の位置異常(ずれ)、傷の哆開(しかい;傷が開く)、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ可能性がある)、瘢痕拘縮(引きつれ)、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、テープかぶれ、修正術の場合は修正前より悪化する可能性がある、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

*耳介軟骨採取部は耳介後面に傷跡が残る、感覚鈍磨、疼痛、外耳道の変形など

*鼻中隔軟骨採取部は鼻中隔の強度が落ち、将来曲がる可能性がある、鼻閉など

*肋軟骨採取部は胸に傷跡が残る・目立つ、胸郭の変形、気胸、心タンポナーデなど

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