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眼瞼下垂治療

Before

After (施術後1カ月)

治療内容

挙筋前転術(眼瞼下垂を伴うサンケンアイの治療)

施術後1カ月では重瞼ラインが下がり、目の開きが良くなっています。また目の上の凹み(サンケンアイ)が改善しています。かなり若返った印象です。

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承下さい

料金

眼瞼下垂(挙筋前転法) 両側 ¥450,000
眼瞼下垂(ゴアテックスによる吊り上げ術) 両側 ¥500,000
眼瞼下垂(大腿筋膜による吊り上げ術) 両側 ¥700,000

眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂とは上まぶたを瞳孔の上までしか上げられず、正面視(顔を正面にむけて目をまっすぐ向いた状態)で瞼縁が瞳孔にかかった状態をいいます。眼瞼下垂には先天性眼瞼下垂、後天性眼瞼下垂、偽眼瞼下垂があります。原因・その下垂の程度によって治療法が異なります。特に多いのは後天性眼瞼下垂で、その中でも“腱膜性眼瞼下垂”が最も多いと言われています。それぞれの眼瞼下垂とその手術法について解説します。

正常と眼瞼下垂

眼瞼下垂の種類

■後天性眼瞼下垂

全眼瞼下垂の中で最も多いのが後天性眼瞼下垂です。
後天性とは後から症状がでてくるもので、もともとは上まぶたを正常に上げることができたのに、徐々に、あるいは急に下がってきた状態です。特に腱膜性眼瞼下垂は、上眼瞼挙筋(目をあげる筋肉)が瞼板に付着する部分の腱膜(挙筋腱膜)がゆるむことで起き、最も頻度が高いです。
腱膜(挙筋腱膜)がゆるむ原因としては、加齢によるもの、ハードコンタクトレンズの長期使用、白内障・緑内障・硝子体手術を行った既往のある方に多いとされています。

■先天性眼瞼下垂

約80%が片側性で、先天的に上眼瞼挙筋の発達異常や、筋肉を支配する神経に異常をきたしている場合が多いです。生後より上まぶたが下がっているので診断できます。まれに弱視や斜視の原因になりますが、弱視や斜視の傾向があればすぐに手術が必要になりますが、それ意外は経過観察でよいでしょう(適切な手術時期は医師と相談して決めましょう)。

■偽性眼瞼下垂

一見眼瞼下垂のように見えてしまい、“みかけの眼瞼下垂”とも言われています。特に眼瞼痙攣による眼瞼下垂は、診断を誤り眼瞼下垂の手術を行っても、改善しないことから注意が必要です。

■医原性眼瞼下垂

医原性眼瞼下垂とは、埋没法などの施術後に腫れが引いても目の開きが悪い状態です。時には眼瞼痙攣や頭痛を伴います。改善するには埋没した糸を外す必要があります。

眼瞼下垂の判定

眼瞼下垂は、挙筋機能検査(levator function)、瞼縁角膜反射距離(MRD)、そして瞼裂高の3種類の検査で判定します。

1. MRD-1(margin reflex distance-1);瞼縁角膜反射距離

瞼縁角膜反射距離

MRDは角膜反射(瞳孔中央)から上眼瞼縁までの距離のことで、目の開き具合、左右差を判定します。2.7~5.5mmが正常、約1.5~2.7mmで軽度下垂、約-0.5~1.5mmで中等度下垂、-0.5mm以下は重度下垂と判定します。

※角膜反射から下眼瞼縁までの位置をはかることで、上下左右の眼瞼の相対的位置関係を判定できます。

2. 瞼裂高(けんれつこう)

瞼裂高

瞼裂高は角膜(黒目)の最下端から上眼瞼縁までの距離のことで、角膜(黒目)の見え方で下垂の程度を判定します。通常約10mm以上が正常、約6~9mmで中等度~軽度下垂、5mm以下は重度下垂と判定します。

3. 挙筋機能検査

挙筋機能検査の測定基準

眼瞼挙筋機能の低下の程度を調べる検査です。下記の手順で測定し判定します。

  1. 額の筋肉を使って上まぶたをあげないように、眉毛の上を親指でおさえる。
  2. その状態で最大下方視から最大上方視までの移動距離を測定する。
  3. 移動距離が上眼瞼挙筋の挙上機能をあらわす。

8mm以上で正常、4~7mmで中等度~軽度下垂、3mm以下で重度下垂と判定します。

  • ※腱膜性眼瞼下垂は、腱膜付着部が少しずれただけで、上眼瞼挙筋の挙上機能は問題ありません。
  • ※上機能が低下していれば、筋肉あるいはそれを動かす神経に問題があると判定できます。
  • ※突然上まぶたが下がるような場合は、脳梗塞・脳動脈瘤・糖尿病などによる動眼神経麻痺などが疑われますので、
    CTやMRI検査や血液検査が必要になります。
  • ※日内変動(朝は目が開きやすいのに、夕方になると開かなくなる)が大きい場合は、
    重症筋無力症が考えられ血液検査が必要になります。

ヘリングの法則

片眼が眼瞼下垂の場合に、その片側だけ眼瞼下垂手術を行うと、反対側(もともと眼瞼下垂ではない健常側)の目の開きが悪くなる場合があります。これがヘリングの法則の働きです。例えば、右目が眼瞼下垂の場合、左目はまぶたを一生懸命開くように作用します。手術により右目の眼瞼下垂が改善すると、頑張っていた健常側の左目は役目が終わったと思い、開きが悪くなっていきます。もちろん全例に生じるわけではありません。特に片側の眼瞼下垂の手術を行う場合に、患者様に伝えておく必要があります。

眼瞼下垂の症状

上眼瞼挙筋の挙上機能が低下すると、まぶたを上げることが難しく、無意識のうちにおでこの筋肉(前頭筋)を使って、上まぶたを上げる補助を行うようになります。

以下のような症状はありませんか?

  1. 眉毛の位置が上がる
  2. おでこにしわがよる
  3. アゴをあげて見るようになる
  4. 頭痛、肩こり、眼精疲労が生じることがある

※上眼瞼挙筋の挙筋腱膜は二重まぶたをつくる腱膜でもあり、眼瞼下垂が生じれば、通常の位置からずれることで二重の幅が広くなったり、場合によっては三重まぶたになる場合があります。

◆ 挙筋前転法(+皮膚切除)

瞼の解剖写真

手順

手術は局所麻酔で行います。皮膚切開(皮膚のたるみがある場合は皮膚を切除します)を行い瞼板から挙筋腱膜を剥離し、続いて挙筋腱膜とミュラー筋の間を剥離します。挙筋腱膜だけを前転して瞼板に糸で再固定します(ナイロン糸は体内に残しておいても問題ありません)。最後に皮膚をナイロン糸で縫合します。

経過

抜糸は5日目でおこないます。

※目の手術の後に気をつけることは血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は2~3日は避けて下さい。コンタクトレンズの使用ですが術後最低2週間避けて下さい(ハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂の原因になる可能性があるのですすめません)。お化粧は術後3週間は避けてください。擦るなどの刺激により傷が汚くなるのを避けるためです。

◆ 前頭筋吊り上げ術

対象

挙筋機能がなく、挙筋腱膜前転術、挙筋短縮術、挙筋腱膜タッキングなどの眼瞼下垂手術で改善が見込めない場合に適応があります。

※挙筋機能は、顔を正面に向け顔を動かさずに、最大で下を見た時と、最大で上を見た時の瞼縁(まつ毛付着部あたり)の移動距離で測定し正常は約15mmです。

前頭筋つり上げ

方法

手術は局所麻酔で行います。挙筋機能がなく、上まぶたを自力であげることができないために、前頭筋の収縮によって上まぶたを挙上できるように、前頭筋と上まぶたの瞼板を吊り上げ材料(大腿筋膜やゴアテックス)で固定します。眉毛の上に2箇所、瞼縁から上2mmに2箇所の合計4箇所を切開し、それぞれを皮下トンネルでつなげます。その中に吊り上げ材料を通します。吊り上げ材料に筋膜を使用する場合は、利き足でない方の大腿から筋膜を採取します(日常生活等に差し支えることはありません)。大腿外側を2箇所(それぞれ3cmづつ)切開し筋膜を採取します。
採取した筋膜を細工し吊り上げの材料として使用します。ゴアテックスは人工物ですので採取する必要はなく、そのまま吊り上げ材料として使用します。

経過

いずれも抜糸は5~7日目でおこないます。大腿から筋膜を採取した場合は、採取部の安静が必要になり、術後1ヶ月は大腿部を圧迫するサポーターが必要になります。

※目の手術の後に気をつけることは血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は2~3日は避けて下さい。コンタクトレンズの使用ですが術後最低2週間避けて下さい(ハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂の原因になる可能性があるのですすめません)。お化粧は抜糸後から可能です。

よくある質問

眼瞼下垂に再発の可能性はありますか?
まれに再発の可能性はあります。また上まぶたの皮膚が加齢によりたるんでくるので、挙筋機能は正常でも、そのたるんだ皮膚によってまぶたを上げにくくなり視野が狭くなります。このような場合はたるんだ皮膚を除去するだけで改善されます。
白内障手術の後に眼瞼下垂が生じることはありますか?
最近その関連性が注目されています。白内障・緑内障・硝子体など各手術を行ったあとに、眼瞼下垂が生じたと報告されています。中でも手術時の開瞼器による挙筋腱膜の伸展や菲薄化、また一部瞼板からの離断など、開瞼器を用いて大きく開瞼を行うような機械的刺激が原因ではないかと報告されています。
大腿筋膜とゴアテックスだとどちらが吊り上げ素材として有用ですか?
やはり自分の組織である大腿筋膜がおすすめです。しかし、筋膜を採取する必要があり大腿部に傷ができます。一方でゴアテックスは、非常にやわらかく通気性と保温性に優れているためにスキーウエアーなどに用いられている繊維です。医療用には人工血管や脳硬膜の修復に用いられています。美容外科の分野では被膜(カプセル)ができないために特に海外で普及しています。長期経過でも石灰化や輪郭が浮き出てくることは非常にまれです。周辺組織と癒着するために自家組織同様に取り出しにくい可能性があります。鼻根部や眉間部の隆鼻にも用いられています。

リスク・副作用・合併症

■挙筋前転術

内出血、腫脹、左右差、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

■ゴアテックスによる吊り上げ術

内出血、腫脹、左右差、感染、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、目が開きすぎる、角膜炎、ドライアイ、目の開きが悪い(開瞼抵抗)、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

■大腿筋膜による吊り上げ術

内出血、腫脹、左右差、感染、後戻り、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、目が開きすぎる、角膜炎、ドライアイ、目の開きが悪い(開瞼抵抗)、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)、頭痛、目の奥の痛み、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。
また筋膜採取部は、内出血、腫脹、感染、感覚鈍磨、疼痛、採取部の凹凸、傷が開く、糸が出てくる(埋没縫合した糸がでてくることがある)、縫合糸膿瘍、テープ(傷の安静をはかるためのテープ固定)かぶれ、傷の肥厚・陥凹、瘢痕形成(傷跡が残る可能性があります)などが考えられます。

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