埋没法とは?
埋没法とは、上まぶたの内部に細く丈夫なナイロン糸を通し、希望の二重ラインを形成する手術方法です。この手法は、比較的短時間で施術が完了し、ダウンタイムも切開法よりは少ないため、手軽に二重まぶたを実現できる美容整形として広く知られています。
*** こんな方におすすめ ***
● 一重まぶたを二重まぶたにしたい
● 二重まぶたのラインがぼやけている
● 左右差を改善したい
● 奥二重や幅の狭い二重を、幅広の二重にしたい
● 切開(全切開法)手術に抵抗がある
● 比較的まぶたの厚みが薄く、皮膚のたるみが少ない
埋没法のダウンタイムと二重ラインの変化
二重のラインが完成するまでは通常1~2カ月かかります。手術直後は腫れや赤みがありますが、時間の経過とともに落ち着きます。※腫れが引くまでのダウンタイム期間には個人差があります。


◆手術直後:腫れや赤みが目立ちます。
◆2週間後:腫れや赤みも引いて二重の幅も落ち着きました。
◆7カ月後、2年7カ月後:年月が経過しても綺麗な二重ラインが保たれています。
院長がカウンセリングから
施術まで行います
当院の二重まぶた埋没法は、丸山成一院長がカウンセリングから手術まで一貫して担当します。
埋没法は手軽な美容整形として知られていますが、繊細なまぶたの組織に糸を通す施術には、正確な解剖学の知識と高度な技術が必要です。
丸山院長は形成外科専門医として、長年美容治療に携わり、他院で受けた施術の修正や傷跡修正なども数多く手掛けてきました。
また、形成外科の中でも難易度が高いとされる小耳症(しょうじしょう)手術にも豊富な経験があります。
※小耳症(しょうじしょう)の詳細はこちら→【永田法による小耳症手術】
料金(税込)
二重まぶた(埋没法)挙筋法 | 両側 ¥110,000 |
二重まぶた埋没法(瞼板法) | 両側 ¥110,000 |
※片側だけの場合は上記の価格(税込)の60%です。
【注意事項】
• 埋没法は、糸が緩むなどで重瞼ラインが元に戻る可能性があります(強くこする、まばたきが多いなどが原因)。 定期的に検診を受けていた場合、糸の留め直しは¥5,500(税込)で対応します。
• 埋没法が適応でない場合(まぶたのたるみが強いなど)、眼瞼下垂手術や目の上の凹み手術が必要になる場合があります。その場合、当日の施術は行えません。
施術の流れ
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1カウンセリング
医師がカウンセリングを行い、希望する二重ラインをシミュレーションします。埋没法が適応であれば当日も手術が可能です。
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2メイク落とし・洗顔
手術前にメイクを落としていただきます。
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3麻酔
局所麻酔を行い10~15分おきます。その間、まぶたを冷やすことで術後の腫れと出血を予防します。
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4手術
埋没法の手術時間は5~10分です。手術中に二重のラインを確認することができます。
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5クーリング(冷やす)
クーリングを30分~1時間行います。術後もしっかり冷やすことで腫れと内出血を抑えることができます。
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6終了
次回の検診は2~4週間後になります。
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よくある質問
当日に手術できますか?
埋没法が適応であれば当日に手術が可能です。
医師の診察で埋没法が適応と判断された場合に限り、当日の手術が可能です。
ただし、以下の場合は埋没法が適応とならないため、当日の手術は行えません。
• 上まぶたの皮膚にたるみがある場合
• 眼瞼下垂の症状がある場合
これらのケースでは、切開法などの他の施術が適応となるため、事前に詳しい診察が必要です。
何点留めになりますか?
当院では4点留めで施術を行っています。
4点留めは、糸が外れにくい一方で、上まぶたに過度な負担をかけないように配慮された方法です。
複雑に糸をかけすぎると、皮膚に負担がかかり腫れやすくなるだけでなく、「外したい」となった際に糸を取りづらくなる可能性があります。そのため、当院ではバランスの良い4点留めを採用しています。
なお、「何点留め」という名称や数え方は施設ごとに異なる場合があります。そのため、点数や名称にとらわれすぎず、診察時に医師からの説明をしっかり聞き、施術内容を確認することが大切です。
埋没法は半永久的ですか?
二重ラインはクセがつくと長期間持続します。
埋没法は、挙筋法でも瞼板法でも、糸を用いて人工的に二重ラインを形成します。そのため、まばたきの繰り返しや目をこすることで糸が緩む可能性があります。ただし、一度クセがつくとラインが安定し、数年にわたって効果が持続することが多いです。
年齢によるラインの変化について
加齢に伴い、上まぶたの皮膚がたるんで重力で下がることがあります。その結果、「糸が緩んだのでは?」と感じることがありますが、実際には皮膚の老化による自然な変化です。
埋没法は何度もできますか?
繰り返しの施術は可能ですが注意が必要です。
埋没法の施術は複数回のかけ直しも可能です。ただし、針や糸を使用するため、繰り返し行うとまぶたの組織にダメージが蓄積する可能性があります。
切開法の検討も視野に
何度施術を行っても糸が緩んだり外れたりする場合は、切開法による重瞼術を検討するのも選択肢の一つです。まぶたの状態や希望に応じて、医師と相談し最適な方法を選びましょう。
花粉症ですが、目の手術をしても大丈夫ですか?
花粉症の症状がある場合は手術時期を調整
目のかゆみや腫れなどの花粉症の症状がある場合、手術のタイミングをずらすことをおすすめします。症状が強い状態で施術を行うと、ダウンタイムが長くなり、精神的な負担が増える可能性があります。
症状が落ち着く時期を選ぶのが重要
花粉症のピークを過ぎたタイミングで手術を受けることで、より良い結果が得られます。目のコンディションを整えることも、成功の鍵となります。
方法
1 手術は局所麻酔で行います。瞼縁から6.5~8cmの位置に片側2か所ずつ(両側4か所)、約2mmの皮膚切開を加えます。
2 糸を結膜側から挙筋または瞼板に通します(幅:約10mm)。
3 外側の結膜側から糸を引き出します。
4 先に糸を通した結膜側の同じ針穴から皮膚側に向かって糸を通します。
5 皮膚内側の同じ針穴から皮下に糸を通し、皮膚外側に糸を出します。
6 皮膚外側か出した糸を結んで埋め込みます。※必ず糸を結ぶ前に患者様に仕上がりを確認していただきます。
術後に注意すること
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入浴、洗髪、洗顔
当日は控えてください。翌日から可能ですが、2~3日間は湯船への入浴を避けてください(血液循環が良くなることで腫れが悪化する可能性があります)。
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お化粧
術後3週間はまぶたのお化粧を控えてください。 こするなどの刺激で糸が緩む可能性があります。まぶた以外のお化粧は可能です。
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飲酒・運動
術後2~3日は飲酒や運動を控えてください。血液循環が良くなり、腫れが強くなったり、糸が緩んだりする可能性があります。
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コンタクトレンズ
術後最低3週間はコンタクトレンズの使用を避けてください。特にハードコンタクトレンズの長期使用は、眼瞼下垂の原因になる可能性があるため、おすすめできません。
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顔や目のマッサージ
次回の検診で医師の指示があるまで控えてください。無理にマッサージを行うと、施術箇所に影響を及ぼす恐れがあります。
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日常の動作
強いまばたきや片目を閉じて確認する行為は避けてください。これらの動作は糸が外れる原因になる可能性がありますので、注意してください。
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二重まぶた埋没法の概要
二重まぶたの構造


二重まぶたは、目を開ける際にまぶたを上げる筋肉(上眼瞼挙筋)が収縮することによりできます。上眼瞼挙筋の末端は「挙筋腱膜」といって瞼板に付着するのですが、その前に皮膚に向かって枝をだします。上眼瞼挙筋が収縮するとまぶたが引き上げられると同時に、皮膚に向かう枝も引き上げられるので、皮膚に溝(重瞼線)ができるのです。この枝ですが、皮膚に付着する位置によって二重の幅が異なります。上の方についていれば『幅広』に、下の方についていれば『幅狭(奥二重)』になります。
挙筋法と瞼板法
埋没法には挙筋法と瞼板法があります。挙筋法は挙筋腱膜に、瞼板法は瞼板に糸を通します。
もともと自然な二重まぶたは上眼瞼挙筋の末端組織(挙筋腱膜)の一部が皮膚にむかって付着しています。上まぶたを引き上げると、上眼瞼挙筋が収縮し、この挙筋腱膜の一部も引っ張られて二重ができるのです。挙筋法は本来の解剖学的な状態と近いといわれています。一方、瞼板法は、糸の固定源はしっかりしているのですが、挙筋法と比べ解剖学的な二重ラインの位置の相違があります。
ドクターメモ~もっと知りたい施術の豆知識~

埋没法とボトックス注射
目を開ける(開瞼)際に、眉毛を上げる筋肉(前頭筋)を使う癖があると、埋没法で作った二重ラインの糸が緩みやすくなることがあります。このような癖がある場合には、埋没法と同時に額にボトックス注射を行うことが可能です。
◆ボトックス注射の効果
ボトックスを額に注射すると、開瞼時に眉毛が上がりづらくなり、埋没法の糸が緩むリスクを軽減できます。また、眉毛を上げずに上まぶたの力だけで目を開けるようになるため、まぶたの筋肉を鍛える効果も期待できるだけでなく、『おでこの横ジワ予防』にもなります。
◆前頭筋を使った開瞼の影響と対応
前頭筋を使って目を開ける癖がある場合、挙筋腱膜が伸びてしまっている可能性が高いです。このような状態では通常、「二重まぶた全切開による挙筋腱膜再固定術」が適応となります。しかし、切開に抵抗がある場合は、ボトックス注射を用いて状態の悪化を予防する方法も選択肢の一つです。

眼鏡をかけるのは術後ではなく術前から!
二重まぶたの整形をしてから急に眼鏡をかけ始めると、「いかにも整形した」という印象になりがちです。 整形前から眼鏡をかける習慣をつけ、「普段から時々眼鏡をかける人」という印象を周囲に与えておくと、よいでしょう。


二重まぶたのラインと目頭の関係
二重まぶたの形には「末広型」と「平行型」がありますが、これを作る際には目頭の角度が重要なポイントになります。
◆末広型の二重まぶた
目頭の角度が90度に近い場合は、末広型のラインが自然に見えます。角度が90度に近い場合、蒙古ヒダ(目頭を覆う皮膚)が形成されていることが多く、無理に平行型にしようとすると仕上がりのラインが「への字」になり、不自然になる可能性があります。 そのため、術前のシミュレーションで理想のラインについてしっかり相談し、目頭の形状や角度を考慮した上でデザインを決めることが大切です。
◆平行型の二重まぶた
目頭の角度が鋭角である場合、平行型のラインが作りやすくなります。

重瞼術や脂肪(ROOFや眼窩脂肪)除去が適応となる場合
瞼縁(まつ毛)と眉毛の距離が非常に近い場合や、横から見て上まぶたが突出している(凸になっている)場合、施術を行うと二重のラインが中央部で直線状になる可能性があります。このような場合は、事前のシミュレーションでリスクをしっかり本人に説明する必要があります。 二重のラインが直線状になる主な原因は、上まぶたの皮膚や脂肪(ルーフ:ROOFや眼窩脂肪)によるものです。そのため、切開による重瞼術や脂肪除去(ROOFや眼窩脂肪の除去)が適応となるケースがあります。施術を検討する際は、まぶたの構造や脂肪の状態を考慮した上で、適切な方法を選ぶことが重要です。

リスク・副作用・合併症
■二重まぶた埋没法(挙筋法)
■二重まぶた埋没法(瞼板法)
同意書・確認書
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症例解説
完全な一重まぶたに対して、挙筋法による二重まぶた埋没法を行いました。2年7カ月後の経過でも後戻りしていません。