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目頭切開術

施術カテゴリー

ピックアップ症例写真

施術名

目頭切開(Z形成術);目頭の左右差を改善する~左目頭切開~

  • 施術前

    Before

  • 11カ月後

    11カ月後

  • 施術前

    Before(開瞼)

  • 11カ月後

    11カ月後 (開瞼)

※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承ください。
※ リスク・副作用・合併症は下記を参照してください。

料金(税込)

目頭切開術 ¥275,000

目頭切開の概要

目頭切開術とは

目元の印象を強くするための手術が目頭切開術です。
目頭切開術は手術する範囲が少ないため、簡単なように見えます。しかし適応は慎重に見極める必要があります。

手術適応の見極め

・内眼角距離が長く、ヒダがあり、そして鼻根部が平らな場合。

※上記以外はおすすめできません。その理由は以下の通りです。

・目が中央に寄りすぎて不自然になる。

・傷が目立つため、効果よりも満足度が下がってしまう。

・特に鼻根部が比較的高くて目頭切開を希望する方は、二重埋没や二重切開等で目を縦に大きく見せるとバランスが取れてきれいになる場合が多いため、よく検討する必要があります。

目頭切開適応の顔イラスト

方法

目頭切開術の方法はいくつもありますが、当院ではZ形成術(不等辺Z形成術)、内田法(W形成術)を、患者様の目頭の形態に合わせ使い分けています。また目頭は皮膚が非常に薄く、傷跡が目立ちやすいため、手術中の操作は繊細さが要求されます。皮膚を鑷子せっし(※1)で把持はじ(※2)する際は、とくに丁寧に行う必要があります。

※1 鑷子: ピンセット

※2 把持:しっかり握り持つ

Z形成術(不等辺Z形成術)

目頭切開

 手術は局所麻酔で行います。指で目頭を形成する方向に少し引っ張り、内眼角部に不等辺Zをデザインします。

目頭切開

 長い一辺は二重瞼のラインの延長線上にデザインし、短い辺は蒙古ヒダをまたぐようにデザインします(涙丘が見えすぎないように注意します)。

目頭切開

 目頭の皮膚は非常に薄いため、より繊細で丁寧な操作が必要です。それぞれのZ弁はソフトに把持し、先端が鋭利な11番メスを使用して切開します。それぞれのZ弁を入れ換えます(必要があればZ弁の一部を切除します)。

目頭切開

 皮膚を縫合します。抜糸は術後5~8日目で行います(抜糸の時期は医師の判断により異なります)。

内田法(W形成術)

W形成術

 手術は局所麻酔で行います。指で目頭を形成する方向に少し引っ張り、内眼角部に大きさの異なる二等辺三角形をデザイン(基本は下よりも上が大きな二等辺三角形)します。

W形成術

 それぞれの二等辺三角形の底辺で囲まれた三角弁を挿入する位置をデザインします。目頭の皮膚は非常に薄いため、より繊細で丁寧な操作が必要です。三角弁はソフトに把持し、先端が鋭利な11番メスを使用して切開します。それぞれの二等辺三角形で囲まれた皮膚を切除します。

W形成術

 最後に三角弁を挿入し、皮膚を縫合します。縫い上がりがWの形になります。抜糸は術後5~8日目で行います(抜糸の時期は医師の判断により異なります)。

術後に注意すること

目の周囲は血管が豊富で、皮膚が薄く腫れやすいので、以下の事に気をつけてください。

  • 術後2~3日は血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は避けてください。
  • 術後最低3週間はコンタクトレンズの使用を避けてください(ハードコンタクトレンズの長期使用は、眼瞼下垂の原因になる可能性があるのですすめません)。
  • 術後3週間はお化粧を避けてください。こするなどの刺激により、傷が汚くなるのを防ぐためです。

目頭切開術を行う場合に院長が気をつけていること

目頭の皮膚は非常に薄く、手術中の操作で皮膚をいためると、後々傷跡が目立ちます。術中の操作で気をつけていることを以下に挙げておきます。

① 先端が鋭利な11番メス(形成外科では先端が丸い15番メスを使用)を使って切開する

メス

写真右が11番メスで、細かい切開が可能です。

② 止血の際に皮膚をいためない

止血で薄い皮膚をいためてしまうと、皮膚が収縮し、引きつれの原因となります。

③ 不等辺Z形成術を行った場合、余剰皮膚は極力残す

傷は運動刺激によって拘縮(皮膚の引きつれ)する習性があります。しかし皮膚に余裕があれば、リカバーしてくれます。

④ 抜糸までの間は軟膏を塗布し、できるだけ湿潤した環境に整えます
(お化粧は禁止→『術後に注意すること』参照)

皮膚は薄いため、乾燥すると傷が収縮してしまいます。

ドクターメモ~もっと知りたい施術の豆知識~

Doctor memo 1

目頭を覆う蒙古ヒダとは…

蒙古ヒダは別名、内眼角贅皮(ないがんかくぜいひ)と言われ、上まぶたから目頭を覆う皮膚のヒダのことです。この蒙古ヒダがあると、涙丘が正面から見えなくなります。

蒙古ヒダは胎児に顕著に見られますが、出生前に消えてしまう場合がほとんどです。また乳幼児など、鼻根部が隆起するまでの間に認められることもあります。 蒙古ヒダという名前ですが、アジア人だけでなくヨーロッパの少数民族、アメリカの先住民などにも認められます。

蒙古ヒダが美容外科での目頭切開術の適応となるのは、次の条件を満たしている場合です。

・成長している(乳幼児でない)

・鼻根部が低く、かつ内眼角距離(左右の目頭間の距離)が目の幅より長い場合

よくある質問(当院・丸山院長の回答)

目頭切開と重瞼術(埋没法や切開法)、どちらを先に施術したほうがよいですか?

鼻根部の高さによるなど、ケースバイケースです

これはケースバイケースです。鼻根部が高く、目が一重あるいは奥二重の場合は、先に重瞼術を行うとよいでしょう。なぜかというと目が縦に大きくなれば、もともと鼻根部が高いので立体感が生まれます。その結果、目頭を切らなくてもよくなる可能性が高いからです。
一方で鼻根部が低い、あるいは平らな場合は先に目頭切開術を行うとよいでしょう。ただしもともとの重瞼ラインが変化する場合がありますので、慎重に考えましょう。

目頭切開術は傷が目立つと言われているのですが、本当ですか?

本当ですが、デザインや医師の手技で目立ちにくくできます

本当です。皮膚が薄い(傷が引きつれやすい)、デザインの誤り、皮膚の過剰な切除、まばたきにより傷が安定しないことなどが、傷が目立つ理由です。しかしデザインの工夫、術中の皮膚への繊細で注意深い操作で、傷をより目立ちにくくすることもできます。
また抜糸前からお化粧をして傷を隠そうとする人も多いのですが、傷口から化粧品の成分が入り込むと創傷治癒(傷ついた細胞が自然に治ろうとする働き)の妨げになって炎症が長引き、傷は肥厚し目立ちます。お化粧は抜糸後、医師の指示があるまで控えましょう。

リスク・副作用・合併症

■目頭切開(Z形成術・W形成術;内田法・その他修正)

内出血、腫脹、左右差、後戻り、目が寄る、傷の哆開(しかい;傷が開く)、 瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、 時間経過による形態変化、下眼瞼に予定外線ができる可能性がある、 中縫いの糸が出てくることがある、縫合糸膿瘍、テープかぶれ、 自分が想像していた結果と異なる、などが考えられます。
他院で受けた目頭切開の修正手術の場合、修正前より形態および傷跡が目立つ可能性があります。

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