過去に手術を一回あるいは複数回行っていると、行われた操作や術式によって修正手術の難易度は上がり、仕上がりにも大きく影響します。可能であれば当院の初回カウンセリングまでに「いつ」「どこで」「どのような手術を何回行ったか」をメモして来院されることをお勧めします。また初回手術前の写真と、可能であればカルテや手術記録を持参していただけると助かります。
他院修正の症例
ピックアップ症例写真
施術名
二重まぶたの左右差の修正
Before (他院での施術後) | After (修正後) |
◆リスク・副作用・合併症
二重まぶた(埋没法)挙筋法
内出血、腫脹、左右差、糸がゆるむ、糸が外れる、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、目の開きが悪い、医原性眼瞼下垂、眼瞼痙攣、 抑うつ・不眠など自律神経症状、頭痛、角膜炎、ドライアイ、瘢痕形成(糸を通す部分に数㎜の白い傷跡が残る)、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。
※before & afterの画像は、参考画像であり効果や満足度は症例により異なりますのでご了承ください。
料金(税込)
他院修正
- 修正料金 ¥11,000~220,000(難易度によります)
+各施術料金(詳しくは料金一覧をご覧ください)
他院修正の初回カウンセリング(他院相談料)
- 紹介状なし
- 紹介状あり
- ¥5,500
- ¥3,300
他院検診(以前に他院で手術された方で、その後当院での検診を行う場合)
- 紹介状なし
- 紹介状あり
- ¥5,500
- ¥3,300
鼻の異物除去
PCL素材除去:
オステオポール(オステオポア)、PCL糸、PCLプレート、ミスコ等
- 糸¥198,000
- オステオポール¥220,000
- プレート¥330,000
+他院修正(PCL素材の量、本数、範囲、再建術が必要かどうかにより金額が決定します)
他院修正の概要
適応
- ・二重まぶた(埋没法や切開法)の修正
- ・目頭切開など、目もとの修正
- ・鼻翼(小鼻)縮小や鼻尖縮小など、鼻の修正
- ・エラ削り後にたるんでしまった皮膚のリフトアップなどの修正手術
- ・その他、失われた組織への軟骨移植、植皮術、皮弁作成術など再建手術
部位
目の修正
■ 二重まぶた埋没法の修正
埋没糸の除去、重瞼ラインの高さや左右差の修正など
■ 二重まぶた切開法の修正
重瞼ラインの高さや左右差の修正、深く食い込んだ重瞼線(通称;ハム目)の修正など
■ 眼瞼下垂の修正
凹んだ部分の修正、蒙古ひだ再形成など
■ 下眼瞼手術の修正
外反(アカンベー変形)の修正、凹凸の修正など
■ 目頭切開の修正
凹んだ部分の修正、蒙古ひだ再形成など
鼻の修正
■ 隆鼻の修正
レディエッセ(ヒアルロン酸注入)などを注入後のアバター鼻の修正、プロテーゼの抜去や入れ替えなど
■ 鼻尖形成の修正
鼻尖縮小や耳介軟骨移植の修正など
■ 鼻翼(小鼻)の修正
鼻翼(小鼻)縮小の修正、傷跡の修正など
■ 鼻中隔延長の修正
延長材料の抜去、補填(肋軟骨移植)など
■ 異物除去
PCL素材:PCL糸、オステオポール(オステオポア)、PCLプレート、ミスコなど
顔のたるみの修正
■ 糸リフトの修正
糸の除去、ミニリフトやフェイスリフトによる再リフト
■ フェイスリフトの修正
SMASの再引き上げ、傷の修正、リフト耳の修正など
■ エラ削り、脂肪吸引、BNLS(脂肪溶解注射)、エラボトックス注射で生じた皮膚のたるみの修正
ミニリフトやフェイスリフト
■ フェイスリフトに生じたリフト耳(耳たぶが伸びてしまう変形)の修正
ミニリフトによるSMASの再引き上げ
四肢・体幹の修正
■ 脂肪吸引の修正
再脂肪吸引や凹凸の修正など
■ 豊胸の修正
シリコンバック入れ替え・抜去、脂肪注入後の変形修正・アクアフィリング除去
■ その他の胸(乳房・乳輪・乳頭)
陥没乳頭の再手術、また乳房・乳輪の再手術など
■ タトゥー・入れ墨(刺青)除去の修正
レーザーなどで消えなかったタトゥー・入れ墨(刺青)の除去
「結果に満足していない」「もう一度やり直したい」などさまざまな要望があると思います。どこに問題点があるのかなど詳細は、カウンセリングでご説明しますのでお気軽にご相談ください。
修正の時期
修正手術は大変難しいものです。また手術を行った場所は、瘢痕(はんこん)というかたい組織に置きかわっています。瘢痕は3~6カ月で成熟瘢痕になり、やわらかくなります。術後の傷が感染を起こした場合を除き、修正手術は術後3~6カ月は避けた方がよいでしょう。
特に目や鼻の術後はダウンタイム中に不安になりやすく、自分が気に入らなければ「すぐに修正したい」と思う方もいます。でもそれは結果的に“火に油を注ぐ”ことになるケースが多いので、あまり焦らないでください。修正は術後最低3カ月、できれば6カ月あけるのが望ましいでしょう。
修正の方法
まず修正ができるかどうか、判断する必要があります。基本的に手術は局所麻酔で行いますが、全身麻酔が必要な場合もあります(全身麻酔を行う場合は麻酔科専門医が行います)。
目や鼻など修正手術全般に言えることですが、外側が変形してしまった原因は、内側に原因があることが多く、実際に内部をあけてみないとわからないケースも多々あります。また解剖学的に間違った位置に固定されていたり、組織自体が破壊されていたりする場合もあります。
以下にいくつかの例を示します。
◆二重まぶた埋没法の修正
幅が広すぎる場合、糸のかけ直し(当院では挙筋法を行います)、左右差の修正などを行います。原則前回の糸は除去しますが、他院での糸のかけ方により除去できない場合もあります(糸を探すことで、組織が傷つく可能性があるからです)。
二重まぶた埋没法の詳細はこちら→『二重まぶた(埋没法)』※料金は他院修正価格に準じます。
◆二重まぶた切開法の修正
瞼縁(睫毛側)から切開線までがふくらんだ状態(通称ハム目)は、眼輪筋の切除、眼窩隔膜や挙筋腱膜の処理が適切であれば、時間の経過とともに改善されます。しかし数カ月経過しても改善の兆候がなければ、再切開して拘縮の解除、眼輪筋の切除、眼窩隔膜や挙筋腱膜の再固定などを行います。
二重まぶた全切開の詳細はこちら→『二重まぶた(全切開法)』※料金は他院修正価格に準じます。
◆眼瞼下垂の修正
まぶたが開きすぎる、まぶたが開きにくいなど挙筋腱膜前転の不具合(不完全な前転)があれば、切開により挙筋腱膜の再前転を行います。また左右差の修正も行います。なおヘリングの法則(*)により生じた眼瞼下垂(健側)は、片側に合わせて挙筋腱膜を前転して左右差の改善を行います。
*ヘリングの法則(片側の眼瞼下垂手術を行った場合、術後健側に眼瞼下垂が生じる可能性があること)
◆隆鼻術の修正
プロテーゼの入れ替えを行います。近年はL型プロテーゼよりもI型プロテーゼが主流です。L型は鼻尖部皮膚に内側から負荷を加えることが多く、現在はⅠ型が最も好まれるため、入れ替えではI型を使用します。このときカプセル(被膜)は残し、プロテーゼだけを入れ替えます。またL型からⅠ型に入れ替える場合は、鼻の形態によってカプセル(被膜)を切開し、鼻尖縮小を追加する場合もあります。
*プロテーゼの長期的な劣化は指摘されていますが、製品に問題なければ数十年は入れ替えの必要はありません。
◆鼻尖形成術の修正
ポリービークの変形があれば、鼻翼軟骨の矯正を行います。鼻孔の左右差があれば、鼻翼軟骨の引き上げ・rotation(回転)などを行って修正します。アップノーズであれば、その原因を探りrotation(回転)などを行って修正します。また必要であれば自家組織(耳介軟骨)を移植して修正することもあります。
◆鼻翼(小鼻)縮小術の修正
鼻孔の変形(コンセント鼻)があれば、コンポジットグラフトや鼻翼の再移動(外側にむかって)を行います。外側法や内側法で出来た傷の修正も行いますが、術後テープ固定(*)が必要になります。
(*)口を「ウー」の状態にして両ほうれい線をまたぐように貼ることで、鼻翼(小鼻)の広がりを予防し、傷の安定をはかります。
◆鼻中隔延長修正
延長しすぎた鼻中隔の修正、人工物により延長された鼻中隔の修正なども行っています。
*修正には耳介軟骨や肋軟骨などが必要になる場合があります。
◆PCL糸、オステオポール(オステオポア)、PCLプレート、ミスコなどを除去
最近、糸による隆鼻(PCL糸)、オステオポールによる鼻尖形成、PCLプレート挿入による鼻中隔延長などが行われています。しかしこれらは長期経過による安全性が確立されているわけではありません。
*修正には耳介軟骨や肋軟骨などが必要になる場合があります。
◆ミニリフト・ミドルリフト・フェイスリフトの修正
引き上げが不完全な場合は、SMASの再引き上げを行って改善させます。引き上げが過剰でリフト耳(耳たぶが伸びてしまう変形)になっている場合は、SMASをもう一度引き上げて耳にかかる緊張(tension)をゆるめ、耳たぶの変形を修正します。
◆豊胸術
シリコンバックの入れ替えや位置の修正(乳腺下から大胸筋下)は、両腋窩(ワキの下)切開で行います。被膜を除去する場合は、乳房下縁切開で行います。
よくある質問(当院・丸山院長の回答)
他院でリフト(脂肪吸引も)を行ったところ、凹んでしまいました。修正はそちらで行っていますか? 凹み部分に成長因子を注入してもらえますか?
当院は成長因子注入は行っていません。
施術後の状態を実際に診察させていただきたいので、ご来院ください。なお当院では、成長因子注入は行っていません。
CTの情報を、CDやDVDのまま持ち込んでもいいですか?
印刷した形でお持ちください。
CDやDVDは保存形式などにより、確認できない場合があります。情報は紙に印刷して、ご持参ください。
ドクターメモ~もっと知りたい施術の豆知識~
鼻の異物除去(PCL素材)について
最近はオステオポール挿入後のトラブル症例が多数散見されています。オステオポールはオステオポアとも呼ばれ、近年、美容外科クリニックでの鼻尖形成(団子鼻の改善、鼻尖部に高さをだす目的)に用いられ、自家組織移植(耳介軟骨移植)の代わりとして普及しつつあります。 オステオポール(オステオポア)はPCL(ポリカプロラクトン)と呼ばれる吸収性の素材でできています。PCLは吸収糸としてアメリカのFDA(※)で認可されていますが、オステオポール、PCL糸、PCLプレートなど鼻用PCLは、プロテーゼと比べるとまだまだ臨床使用例が少ない新しい治療です。
(※)アメリカ食品医薬品局: アメリカ合衆国保健福祉省(Department of Health and Human Services, HHS)配下の政府機関
オステオポール(オステオポア) |
鼻翼軟骨がクレーター状に変形・損傷 |
除去されたオステオポール |
PCL糸の除去 |
左の症例から除去されたPCL糸 |
除去されたPCL糸(別症例) |
オステオポール(オステオポア)は数年かけて自分の組織と置き換わると言われていますが、置き換わるということは、瘢痕化が予想されるため、『鼻の形が変形しないか』など、長期的に経過を観察する必要があります。そして、私がもう一つ危惧するのは、オステオポール(オステオポア)の かたさによる短期的な皮膚や軟骨への影響です。
オステオポール(オステオポア)はプロテーゼや耳介軟骨よりも非常にかたい素材です。
そのため、オステオポール(オステオポア)が数年かけて吸収される前に、皮膚や軟骨に過剰な圧迫が加わって皮膚が血流障害(壊死)を起こす可能性、鼻翼軟骨を変形させる可能性があります(※皮膚が薄いと皮膚方向、皮膚が厚いと軟骨方向へと持続的な圧がかかります)。
もしこれらPCL素材のものが普及するのであれば、皮膚の厚さなどその適応を見極める必要があります。PCL素材を使用した鼻の形成を行うのであれば、そのリスクをよく知り、担当医に確認をとるなどして、安易に行うことがないようにしましょう。
メール問い合わせについて
メールでお問い合わせをされる方へ、院長からのお願い
「過去に他院で治療したところを再手術したいのですが、きれいになりますか?」。これは他院修正希望の患者様からいただくメールによく書かれている文章です。しかし情報が少なすぎるとお返事がむずかしいので、お問い合わせの際には「手術の時期」「手術の回数」「経過」などとともに、写真(*)を添付していただけると、ある程度までは回答できます。
ただ詳細に現在の状態を記入していただいても、周辺組織の動きによって修正希望部位がどのように変化するのか、立体的に観察しないときれいに治せるかどうかの判断まではつきません。またメールでのやり取りのみで不正確な回答を患者さんに返信し、誤解を招くのも本意でありません。診察してみると、メールでの情報と実際の状態が全く異なっていたケースも過去にはありました。他院修正をご希望の場合はぜひご来院の上、ご相談ください。
手術料金についてのお問い合わせもいただきますが、より正確性を期すため診察後にお見積もりを提出させていただきます。
参考までに料金の目安をご提示させていただくと、修正希望部位に該当する当院手術料金に修正料金(診察時に難易度を確認し決定します)が加わります。
診察をして費用のお見積もりを提示させていただいた当日に手術することはありません。
■注入物除去部位の詳細(写真をふくむ)を記載して、下記メールアドレスを利用してください。
*写真はできるだけ鮮明なもので、たとえば目の修正であれば、目を開けた状態と目を閉じた状態の写真を撮影し送付してください。いずれも明るい場所での撮影をお願いします。
アクセスと宿泊情報
新幹線でお越しの方(各乗り換え駅からの路線)
■東京駅・品川駅から
■小田原駅から
■新横浜駅から
※北関東・東京方面からお越しの方で、鎌倉・逗子行きにご乗車の場合は、橫浜駅または大船駅で熱海行きに乗り換えが必要になりますのでご注意ください。
飛行機でお越しの方
■羽田空港から
宿泊される場合
近隣ホテルのご案内
■藤沢駅北口近隣
※ホテルと提携はしておりません。上記以外にも複数あります。
関連ブログ
来院実績
当院は、県外からも患者様にお越し頂いております。
(参照:2006年~2021年調べ)
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