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肋骨除去術(肋軟骨除去)

施術カテゴリー

肋骨除去術(肋軟骨除去)について

肋骨は12対で計24本あり、胸郭を形成しています。子どもの頃はやわらかい肋軟骨なのですが、成長するに伴い硬く骨化していきます。頭則から順番に第1~12肋骨・肋軟骨となり、第7肋骨・肋軟骨が一番大きく、次いで第6肋骨・肋軟骨、第8肋骨・肋軟骨の順に小さくなります。肋軟骨はやわらかいため、どのようにも曲がります。これは変形しやすいことを意味します。特にみぞおち部分からその外側にかけては、張り出している場合が多く、服を着てもその張り出しは目立ちます。

この張り出しは6番や7番、もしくは7番や8番、もしくは6~8番の肋軟骨が原因ですので、これを取り除けば改善します。通常4本(2対)、少なくて2本(1対)、多くて6本(3対)除去することになります。

当クリニックの丸山院長は小耳症(※)手術において年間250本の肋軟骨を採取しており、約3~5cmの切開線(体格の大きな人は切開線が5cm以上になる場合があります)から4本の肋軟骨を採取することができます。

肋軟骨の張り出し

胸郭の張り出しや出っ張りでお悩みの場合に適応

※小耳症(しょうじしょう)・永田法による小耳症手術

先天的に耳の一部または全部が欠損している病態が小耳症です。1回目で4本の肋軟骨を採取して耳のフレームを作り、2回目で2本の肋軟骨を採取して耳を立てる手術を行います。『小耳症について→詳細はこちら』

下のイラストは第6肋骨と第7肋骨の肋軟骨を2対採取し、体幹を細くした場合のイメージです。

肋軟骨
正面から見た肋軟骨の張り出し(施術前)

正面から見た肋軟骨の張り出し(施術前)

斜めから見た肋軟骨の張り出し(施術前)

斜めから見た肋軟骨の張り出し(施術前)

採取した肋軟骨

除去した肋軟骨(※張り出しが強い症例)

料金(税込)

肋骨除去術(肋軟骨除去) 1対(2本) ¥1,100,000
2対(4本) ¥2,200,000

※麻酔科専門医による麻酔管理料(全身麻酔)¥110,000が別途かかります。

肋骨除去術(肋軟骨除去)の概要

適応

胸郭の張り出しでお悩みの方、胸郭の変形がある方。

方法

指で耳を寝かせて対耳輪上脚ができるか確認する

 採取する肋軟骨の本数や位置は、術前に3D CTを撮影し、どこを除去すれば効果的かを比較検討します。(*)

対耳輪上脚の部分にマーキングする

 麻酔科専門医による麻酔管理のもと、全身麻酔にて手術を行います。胸部皮膚切開は3~5cm(体格の大きな人は切開線が5cm以上になる場合があります)で、除去する肋軟骨の真上を横に切開します。

耳介背面の皮膚切除部分にマーキング

 除去肋軟骨までアプローチして肋軟骨膜を切開し、肋軟骨だけを除去します。肋軟骨膜を温存することで、術後の後戻り、陥凹変形を予防できます。

指で耳を寝かせて対耳輪上脚ができるか確認する

 肋軟骨膜を中心に向かって縮めて縫合し、胸郭全体を細く矯正します。

対耳輪上脚の部分にマーキングする

 筋膜、脂肪組織、真皮、表皮と順次縫合します。

耳介背面の皮膚切除部分にマーキング

 バストバンドという胸帯(きょうたい)を装着して固定します。抜糸は7日目に行います。

(*) 6番と7番の肋軟骨が最大で、胸骨とつながっています。
(*) 多くの場合、6番、7番を4本(2対)を除去します。
(*) 張り出しが強い場合は、6本(3対)除去します。
(*) 張り出しが弱い場合は、2本(1対)除去します。

全身麻酔について

肋骨除去術(肋軟骨除去)は美容外科の中では大きな手術になるため、全身麻酔を使用します。患者様に安全に麻酔を受けていただくため、日本麻酔科学会認定専門医の全身麻酔管理(施術中、施術後の痛みの管理なども含む)となります。麻酔についての詳細は『美容外科の麻酔』をご覧ください。→『美容外科の麻酔』

採取時の気胸について

肋骨の下に2枚の膜を隔てて、肺があります。この膜と肺の間に空気が入ると気胸を起こしてしまいます。気胸を起こすと、ドレーンという管を入れて約2週間換気する必要があります。当クリニックの丸山院長は小耳症(しょうじしょう)手術において普段より肋軟骨を採取しており、気胸になる確率は4年で約1000本採取するうち1例、起こるか起こらないかとごくまれです。『小耳症について→詳細はこちら』

術後の傷跡・痛みについて

約3~5cmの傷跡が残りますが、時間の経過とともに目立たなくなります。ケロイド体質の方はケロイドが生じて残る可能性があります。
肋骨の下に肋間神経が走っているので、手術後に呼吸をすると痛みが生じます。そのため術後約1週間はバストバンドという胸帯(きょうたい)を装着し固定します。抜糸後は個人で用意した矯正サポーター(固定バンド)を最低でも3カ月間、装着して固定します。この矯正サポーターは、肋軟骨を取り除いたことで胸郭を矯正しやすくするためのものです。固定することで痛みを和らげることができます。
※痛みの感じ方には個人差があります。

術後の注意

  • シャワー・入浴は抜糸後に可能ですが、抜糸までにシャワーを浴びる場合は、防水テープでおおうなど、傷を直接濡らさないようにしてください。
  • 激しい運動は1カ月程度避けてください。

よくある質問(当院・丸山院長の回答)

手術にはどれぐらいの時間がかかりますか?

約2~4時間で、日帰りで行える手術です

除去する肋軟骨の本数によって異なりますが、2~4時間程度です。日帰りで行える手術ですが、全身麻酔で行うため、術後数時間はクリニック内で安静に過ごしていただきます。多くの患者様がクリニック近くのホテルに宿泊され、翌日診察を受けてから、帰宅されます。

肋骨除去術が受けられない人はいますか?

漏斗胸の方はお断りする場合があります

診察・カウンセリング・3DCT検査などで肋骨・肋軟骨除去術の適応と判断されれば、手術は受けられます。ただし漏斗胸(肋軟骨の変形などが原因で、胸壁の中央部が凹んでいる状態)の患者様の場合、お断りすることもあります。

手術後の経過診察はどれぐらい必要ですか?

翌日、7日目、1カ月後、3~6カ月後、1年後が受診の目安です

可能であればまず手術の翌日に経過を診させていただき、次に7日目の抜糸時、術後1カ月、術後3~6カ月に受診してください。その後は特に気になることがなければ、1年後の検診で大丈夫です。

リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、血腫、感染(MRSAなど)、胸郭の変形、気胸、 心タンポナーデ、傷の哆開(しかい;傷が開く)、瘢痕形成(傷の肥厚や陥凹など傷跡が目立つ)、瘢痕拘縮(引きつれ)、ケロイド形成、真皮縫合糸(中縫いの糸)が出てくることがある、縫合糸膿瘍、ドッグイヤー(傷の両端が盛り上がる)、テープかぶれ、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

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