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傷の初期治療

傷の初期治療

傷には切り傷、擦り傷、えぐれた傷など、さまざまな種類があり、その傷の状態を見極め、適切に対処することが大切です。 たとえば土の上で転んで擦り傷を負ったとします。ここで一番大切なのは水道水でも何でもよいので、『しっかりと洗う』ことです。これには、傷からばい菌が入るのを防ぐという他に、次の2つの理由があります。

①傷が修復する力を保護する

②皮膚が張り、傷がきれいに治るのをサポートする (たとえば、傷口に入っていた“砂”などがイレズミになるのを防ぐなど)

初期治療が適切にできるかどうかで、その後の傷の経過が変わってくることを覚えておきましょう。

切り傷の初期縫合はとても大事です。ただ単純に「傷を閉鎖するために縫うこと」と、「治った後もきれいで目立たないような傷にするため、丁寧に縫うこと」は全く違います。形成外科医、美容外科医は「傷が治った後も、きれいで目立たないような傷にすること」を常に念頭に置いて診療しています。
下の写真は、海でケガをして近くの医院で縫合し、数日経過してから当院に来院された患者様の傷跡です。切開して傷の内部を見ると、ガラス片のようなものが埋まっており(拡大写真)、それが取り除かれないまま縫合されていました。そこで異物を取り除いてから、傷の中を洗浄し、再縫合しました。 傷をきれいに縫うことはもちろんですが、傷の中もしっかり確認するなど、傷の初期治療はとても大切です。傷のことは、形成外科医に任せましょう。

◆ 傷は乾燥させてはいけません!

多くの方が「傷は早く乾かしたほうがいい」と思っています。この考え方が100%間違っているわけではありませんが、実は最初の2週間はウェットな環境(湿潤環境)にしておいたほうが、傷はきれいに治ります。
傷ができたら最初の2週間は軟膏などを塗り、患部をウェットな状態にしておきましょう。2週間過ぎても傷がジュクジュクしている場合は、感染が起こったと考えられるので、ドライな環境に切り替えます。
炎症は「これから感染が起こるかも」という重要なサインです。傷に以下の3つのサインがあれば、炎症が起こっている可能性があるので気をつけて経過を見ましょう。

◆ 炎症の3兆候を見逃さない!

①赤み(発赤)

②熱い(熱感)

③痛み

これらの症状が見られたら、まず冷やしましょう。冷やすことである程度、炎症が抑えられるため、その後の傷の治り具合にも大きく影響します。